便秘と下痢を繰り返す過敏性腸症候群ってどんな疾患?

腹痛とともに便秘や下痢が続くのはストレスによる腸疾患

便秘,下痢,腹痛,繰り返す

 

お腹が痛くて下痢…と思ったら今度は便秘…。腹痛を伴うこの症状は、過敏性腸症候群という腸疾患の代表的な症状です。

 

便秘だったのが下痢になると、「ひとまず便秘は治ったのかな…?」なんて考える人もいるようですが、
便秘も下痢も同じ便通異常には変わりありません。

 

過敏性腸症候群は、大腸がんや腫瘍性大腸炎などの大きな病気と症状が似ていますが、検査をしても特に異常がみられないのが特徴です。

 

日本人の5人から10人に一人はこの疾患に当はまると推定されているので、一概に他人事とは言えません。


便秘と下痢、腹痛のほかにもさまざまな症状が出る

過敏性腸症候群による腹部症状

  • 腹痛
  • 便秘や下痢を繰り返す
  • お腹が張る
  • お腹に違和感を感じる
  • オナラが頻繁に出る
  • お腹がゴロゴロ鳴りやすい
  • 残便感がある

 

その他の症状

  • 不眠
  • 不安感がある
  • 頭痛
  • 疲れやすい
  • めまい
  • 肩こりや腰痛など
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 食欲不振

 

お腹の不快感と一緒に精神的症状や、身体的な症状も出てくる厄介な疾患です。

 

おそらく私もこの疾患にかかっていました…。(現在は治っているのかもわかりませんが)

 

消化器科や便秘外来を受診する3分の1は過敏性腸症候群

お腹がすぐに痛くなったり、ずっと下痢気味、または便秘気味などといった症状を訴える患者さんの、3分の1は過敏性腸症候群といわれています。

 

この疾患は大腸がんなどと違って検査で異常がみられないため、問診の後に検査をして異常がなければ、過敏性腸症候群なのではないかと診断されるようですね。

 

また、ストレスによって症状が悪化する傾向にあるため、心身症の一つとも言われています。

便秘がちでストレスに弱いあなたは要注意!

便秘,下痢,腹痛,繰り返す

 

過敏性腸症候群の主な原因はストレスと言われています。

 

主な症状は

  • 下痢型(男性に多い)
  • 便秘型(女性に多い)
  • 下痢と便秘を繰り返す交代型

の3パターンがあると言われていますが、

 

どちらにしても、ストレスホルモンによって腸が正常な働きをしなくなったことが原因です。
これは痙攣性便秘ととても良く似ています。

 

まず、腸の働きに命令を出す役割をしているのが自律神経です。

 

自律神経は脳ともつながっていて、胃に食べ物が入ると自律神経を介して脳に信号が送られ、腸が運動し始めます。

 

ストレスを受けると、脳がストレス信号を出し、自律神経のバランスを崩してしまうのです。

 

 

これによって、
腸が過剰に運動して何も吸収できずに排出してしまい、下痢となる場合。

 

反対に、腸が全く運動しなくなって便が停滞し、便秘となる場合。

 

過剰に動いたり、動かなくなったりして便秘と下痢が繰り返される場合があるというわけですね。

 

 

ストレス反応を受けすぎると、腸はどんどんストレスへの反応に過敏になっていき、ほんの少しのストレスにすら影響されるようになってしまいます。

 

これが過敏性腸症候群です。

 

慢性的な便秘から過敏性腸症候群になることもある

ストレスが原因となるこの疾患ですが、便秘が続いたことによってかかってしまうというパターンもあります。

 

私がそうだったのですが、

 

長年、出たり出なくなったりの繰り返しで慢性的な便秘のままでいると、腸内環境はどんどん悪化していきます。

 

腸内環境の悪化は、幸福感ややる気を感じさせるホルモンの分泌を抑制するために、イライラしやすくなったり、ネガティブ思考になりやすくさせてしまうんです。

 

イライラしやすくなることで、ストレスを多く感じるようになり、そのストレスによって過敏性腸症候群になってしまったということですね。

 

始めは、ずっと便秘だったのに突然下痢になったので「あれ?便秘治った?」と勘違いしていましたが、
下痢をした後はまた便が出なくなるので、この疾患にかかっていたんだと思います。

 


過敏性腸症候群の病院で行われる治療法

病院では、ホルモンを安定させるお薬と、ストレス・マネジメントの治療が有効だとされています。

 

ホルモンは、セロトニンと言って、幸福感ややる気を感じさせるホルモン。
なんと、このホルモン95%以上が、腸内で作られているんです。

 

ストレスや腸内環境の悪化によって、このセロトニンの分泌が滞ることが大きな原因の一つ。
腸内環境を整えることが、とても重要ということです。

 

この類の疾患は病院でお薬をもらったことろで、生活スタイルがそのままであればまた繰り返してしまいます。

 

ストレスをためない工夫も必要ですが、食生活の改善や、オリゴ糖、ビフィズス菌や乳酸菌などを積極的に摂取するなどで、腸内環境を整える努力が大切ですよ!

関連ページ

あなたも便秘!?便秘になると起こる症状とその原因
便秘とは、一体どんな状態を言うと思いますか?自分は便秘だと思いますか?便秘になると、意外な症状が次々と引き起こることがあります。もしかして、便秘とは関係ないと思っていた身体の不調にも便秘が関係しているかもしれません。便秘になると一体どのような症状が出るのでしょうか?
便秘に吐き気や腹痛を伴うのは何故?放っておくと危険…
便秘が続くと、便秘によって吐き気や腹痛が起こることがあります。吐き気や腹痛が起こる程の便秘はかなり重症化している可能性があるので、一刻も早い対処が必要です。どうして便秘によって吐き気や腹痛が起こるのでしょうか?
便秘と下痢、胃痛の関係。便秘と下痢を繰り返す原因とは。
しばらく続いた便秘から下痢になるという経験はありませんか?便秘と下痢を繰り返したり、頻繁に胃痛が起こるのは胃腸からのSOS。放っておくと大きな病気に繋がりかねない状態です。ここでは、便秘と下痢を繰り返す原因を紹介します。
便秘と腹痛の症状と原因に関して徹底解説!
便秘になると腹痛が起こるのは何故でしょうか?便秘によってお腹が痛くなるのは、そうとう症状が重症化している可能性があるので、はやめの改善が必要になります。ここでは、便秘と腹痛の関係をわかりやすく解説します。
便秘で一週間以上便が出ないとどうなるのか?
1週間以上も便秘が続くとどんな危険があるのでしょうか?便は本来、1日1回以上は排出されるものですが、一週間以上もお腹の中にあるということは、生ごみを一週間放置している状態と同じ。命の危険に繋がる病気にかかる可能性もあります。
頑固な便秘が続くと腸閉塞(イレウス)に要注意!最悪死の危険も
頑固な便秘が長い期間続くと、腸閉塞(イレウス)が発症する危険が高まります。腸閉塞(イレウス)は最悪の場合死亡に繋がる恐ろしい病気。たかが便秘と放っておかずに、早急に対処する必要があるのです。
便秘と吐き気の意外な関係!?知っておくべき3つの原因
吐き気を感じるほどの便秘は、かなり重症化している可能性があるので注意が必要です。しかし、どうして便秘を放っておくと吐き気を催すようになるのでしょうか。ここでは、知っておくべき便秘と吐き気の関係をお話しします。
落下腸の人は便秘や腸閉塞に注意!落下腸の見分け方
便秘に悩む人の多くが落下腸という話があります。落下腸は腸が正常の位置にないためつまり易く、便秘や腸閉塞にかかりやすいため注意が必要。ここでは、落下腸かどうかのチェック方法を紹介します。